【夏期講習】洗剤はどうやって汚れを落としている?化学実験講座~3日目~
夏期講習の1つでもある「化学が拓く世界」について紹介します。この講習では、身近に潜む化学を4つの実験を通して体感し、化学への興味関心、日常生活の過ごし方について考えてもらう講座になっています。
1日目の様子はこちら!
https://www.clark.ed.jp/campus/aichi-nagoya/nagoya-learns/140353/
2日目の様子はこちら!
https://www.clark.ed.jp/campus/aichi-nagoya/nagoya-learns/140653/
\ 3日目は洗剤の利用について考えました! /
私たちは、くらしの清潔を保つために、洗浄作用を示すセッケンや合成洗剤を利用しています。これらの物質は、どのようなにはたらいているのでしょうか?
洗濯や食器の洗浄に用いられている洗剤には界面活性剤と呼ばれる物質が含まれています。界面活性剤には、水になじみやすい部分(親水基)と油になじみやすい部分(親油基)の両方があり、水と油を混合させやすくしています。そんな洗剤が油汚れを落とせるのは、油を”つつんで”水になじみやすくしてくれたおかげです。しかし、1日目に学んだように、排水として洗剤をたくさん捨てるのは、水の利用にとって良くありません。
本日の実験では、洗剤の量を変え、油汚れが落ちるスピードを検証しました!
今回は、油汚れとしてラー油を布につけ、用意した洗剤液につけました。その際、ミセルという小さい塊になって油が浮いてくる様子を観察し、洗剤の量による時間の違いを比べました。
今回の実験から、洗剤は多ければ多いほどいいわけではなく、ある一定量を超えるとそこから洗浄能力はさほど変わらないことを学びました。そこから、洗剤のラベルに書いてある適量について考え、議論をしました。
また、水を使わない「ドライクリーニング」の原理についても学び、洗濯についてさらに理解を深めました!
\ 4日目はプラスチックについて考えていきます! /