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【夏期講習】リサイクルについて考えよう!化学実験講座~4日目~

クラーク名古屋校では、生徒の興味関心をさらに伸ばすため、通常授業はもちろんですが、季節講習として特別授業を展開しています。この季節講習では各教員の得意な分野やつながりを使って展開をしています。

夏期講習の1つでもある「化学が拓く世界」について紹介します。この講習では、身近に潜む化学を4つの実験を通して体感し、化学への興味関心、日常生活の過ごし方について考えてもらう講座になっています。

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\ 最終日はプラスチックのリサイクルについて考えました! /

私たちは、さまざまな資源を利用し、そして廃棄しています。限られた資源を有効に活用するために、リサイクルは、今後ますます重要になります。ではリサイクルできるものとはどのようなものでしょうか?

リサイクルとは、一度使用されたごみを再度資源として活用することです。リサイクルができればごみの焼却量や埋め立て量を減らすことができます。特に金属などは比較的簡単にリサイクルが可能で、90%以上がリサイクルされています。
一方、使い勝手が良く、さまざまなところで使われているプラスチックに関してはそこまで高い割合でリサイクルされていないのが現状です。また、近年ではマイクロプラスチックによる海洋汚染など、さまざまな点でプラスチックの問題に出会います。

本日の実験では、プラスチックの種類による違いを検証しました!

今回は、身近にある以下の5つのプラスチック片を用意して実験を行いました。
・ポリエチレン(PE):スーパーの袋など
・ポリプロピレン(PP):タッパーなど
・ポリエチレンテレフタレート(PET):ペットボトルなど
・ポリスチレン(PS):発泡スチロールなど
・ポリ塩化ビニル(PVC):消しゴム、パイプなど

そもそもプラスチックとは簡単な化合物が鎖のようにたくさんつながったポリマーと呼ばれる物質で、PETを除く4種類は”側鎖”と呼ばれる鎖に結合する元素や化合物の違いだけで性質が異なっています。その側鎖によって触り心地や硬さ、密度などにどう変化が出ているのか、またリサイクルという視点で考えたときにしやすいもの、しにくいものとに分けて考えていきます。

まずは密度の実験。水(密度1.0 g/cm3)、飽和食塩水(1.2 g/cm3)、50%エタノール水溶液(0.9 g/cm3)の溶液にプラスチック片を置くと、沈むもの、浮くものとに分けることができます。
塩素の入っているポリ塩化ビニルは、銅線につけて火の中に入れると、緑の炎色反応を示します(バイルシュタイン反応)。塩素は燃やすと有毒なガスを発生させますので、注意してください。

今回の実験から、プラスチックにも種類があり、それぞれ特徴があることがわかりました。そこから、プラスチックのリサイクルに関して、どれがリサイクルしやすいか、逆に適していないかなどを考察しました。

以下、生徒の感想です。

毎回面白い実験ばっかりで、知らないことをしれたり、びっくりしたり、楽しかったです。

実験が楽しかった。化学をより身近に感じられた。

化学はミニマムな世界であまり想像できなかったのですが、日常と化学が密接に関わっていると知ることができました。化学に対する認識が変わったのでとてもいい講習でした。

4日間全て、実験が行えて楽しかった。
水も食品も石鹸もプラスチックも、全て1日の生活で一回は使用するもので、それだけでもこれだけ化学が関係しているということを目で見て実感できたのが特に楽しかった。
2年生で習った内容も多かったから復習にもなった。

身近に潜む化学を4つの実験を通して考えてきました。科学技術の発展というのは私たちにとっていい影響もあれば悪い影響ももちろんあります。それらをいかに解決していくか、という問題はとても難しいことですが、問題があることを知り、それを共に考えていくことが重要になります。今回の講習を通して、生徒がより「化学の目」を手に入れてくれればいいなと思います!

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