行動が未来を変える――看護師と言語聴覚士、それぞれの道を考える
1月から4月は、報告課題がないため、自分の時間をしっかり確保できる貴重な時期です。この期間の過ごし方は、夏以降の進路選択や将来に大きく影響してきます。
今回、進路を考えるうえで、すでに専門学校や大学のオープンキャンパスに参加し、情報収集を進めている二人がいました。一人は「看護師になろうと思っているけれど、本当に自分に向いているのか不安」、もう一人は「言語聴覚士を目指しているけれど、どのような現場で活躍できるのかをもっと知りたい」と考えていました。
そこで、看護師として病院で働いた経験があり、専門学校の先生として数年勤務された後、現在は保育園の病児保育の看護師として活躍されている方にお話を伺いました。
現場経験者だからこそ話せる、リアルな声
お話の中では、大学と専門学校の違い、実習の具体的な内容、病院での仕事と保育園での仕事の違いなど、現場の視点から詳しく教えていただきました。例えば、大学はより研究的な学びが多く、4年間じっくり学べるのに対し、専門学校はより実践的で、短期間で資格取得を目指せることが特徴とのこと。また、実習では想像以上に大変なことも多く、精神的・体力的な負担が大きいことも教えていただきましたが、その分、乗り越えた時の達成感も大きいそうです。
また、言語聴覚士についても話題にのぼりました。
「昔はなかった仕事だけど、今の朝の連続テレビ小説にも出てるし、これから注目される職種かもしれないね」と話しながら、どのような分野で活躍できるのかを調べたり、具体的な進路について考えたりするきっかけになりました。言語聴覚士は、話す・聞く・食べるといった生活に直結する機能を支援する専門職で、高齢化が進む現代では特に需要が高まっています。こうした視点を持つことで、将来の仕事に対するイメージがより明確になりました。
行動することで見えてくるものがある
実際に看護の現場を知る人のお話を聞いたことで、私たちは漠然とした不安が少しずつ解消され、進路に対して前向きな気持ちを持つことができました。「3年生になる春、これからの進路を決めていく上で、今回のように直接話を聞くことがとても大切だと実感しました。」
これまでは「調べること」が中心でしたが、実際に行動し、人と話すことで、新たな視点や気づきを得ることができると感じました。今後もオープンキャンパスや進路相談などの機会を積極的に活用し、自分にとってベストな選択をしていきたいと思います。
実際に話を聞いた生徒の感想
今回のお話を聞いた生徒たちから、具体的な感想が寄せられました。
? 看護師についてのお話を聞いて
「言語聴覚士(ST)とは違う職業ですが、大学と専門学校の違いや、実習の雰囲気・様子について詳しく知ることができました。特に実習については、事前に調べても曖昧な点が多かったので、実際の経験談を聞けたことで、将来の見通しがよりクリアになりました!」
? 保育の話&見学を通して
「心理学の中でも特に子どもの心理に興味があるので、子どもと関わる上で大切なことを学べたのが印象的でした。『感情を一定に保つこと』や『意外と子どもには伝わっていること』など、実際の現場ならではの視点を知ることができ、とても貴重な経験となりました。」
また、シュタイナー教育についても、「話を聞く機会はあっても実際に見ることはなかったので、今回見学できたことでさらに興味が深まりました。これから自分でも調べてみようと思います!」という声がありました。 生徒たちにとって、今回の経験は進路を考える上で大きなヒントとなり、新たな気づきや視点を得る貴重な機会となりました。
「行動することで見えてくるものがある」――この実感を大切にしながら、今後も一歩ずつ前に進んでいきたいと思います。
