【総合進学コース理系】大学院生や大学生と共に研究発表を!
8月25日、材料技術研究協会主催のInternational Student Symposium2024にて2,3年生総合進学コース理系有志の生徒たちが「自分たちの研究のポスター発表の部」に参加しました。今年度彼らが実験・研究したテーマは「海洋流出重油の回収に関する基礎研究」です。髪の毛が油分を吸着すると知ったところから廃材で海洋流出重油の問題に寄与できないかという自分たちで見つけた課題意識から、自分たちで材料をあつめ(髪の毛も美容院や理容室に自分たちで交渉にいき入手するという行動力!)実験を何度も繰り返しそれぞれの素材の油の吸収量を時間経過と共に計測し結果を検証し考察してきました。
企業や教授、先生方、また同じく発表者の学生から「髪の毛の状態は?」「条件はどうやって統一したの?」「電子顕微鏡で吸収の様子を一度見てみるとまた次の仮定が生まれて検証につながるかも。」等々様々な意見や質問を受け、それを交代でメモを取りながら「まだまだここから続けていきたい!」「今回は食用油で試してみたが実際の重油も使ってみたい。」と意欲を高めていました。
併せて、昨年度クラークプレゼングランプリで最優秀賞を受賞したマイクロスケール実験キットの開発については口頭発表の部でも参加し、事後の質疑応答の時間も含め堂々と望んでいました。帰る前には、同世代で同じく興味深いテーマでの発表を行っていた学生ともつながり、意見交換をしていこうとお互い刺激し合う姿も見られました。そんなやりとりの中でさっそく電子顕微鏡を使わせてもらえないかと交渉をしているあたりもさすがです。
3年生は2回目の参加。昨年は授業で扱っていたテーマからスタートしていましたが、一度探究・研究のサイクルを身に着けるとどんどん自分たちでその学びを深め、そこからまた新たな問いも世界も広がります。昨年度発表者だった院生の方が今年は社会人になってスタッフとして来られている姿に3学年からは「卒業しても研究発表にきたい!」との声もきかれました。彼らの学びはこれからも続きます!