【学習】物語をつむぎだすのに必要な力とは?「想像力」だけではないさまざまな力が鍛えられます!
先日、グループになって物語を作る授業を行いました。
ただ物語を考えるのではありません。
結末が決まっている物語の、始めや中間をパート分けし、グループメンバーで分担して物語を作るというものです。
メンバーは、他のメンバーがどんな物語をつむいだかは相談できません。
パート分けも、物語の流れに沿わずに飛び飛びに埋めていきます。
パートのパーツが埋まっていくうちに、前後がつながるように埋めなくてはならなかったり、
別パートで登場させた人物をどう動かしていくかを考えなくてはならなかったり、
亡くなってしまったはずの人物がその後の流れで生き返ってしまい「なぜ生き返ったのか」を考えなくてはならなくなったりと、
「なぜその流れになったのか?」の間を、知恵や想像力で埋めていかなくてはなりません。
一見、個々人の想像力が問われているだけのように見えますが、
出来事のはじめとおわりだけではなくその過程を考える力であったり、
欠けた情報群(作りかけの穴抜け状態の物語)から全体像を把握する力であったり、
矛盾しているものを矛盾しなくするために必要なものを学べたり、
(好き勝手な物語パートを作ると他のメンバーが困るところから)ちょっとした協働性、相手への思いやり精神であったりと、
いろいろなスキルを組み合わせて初めて完成させることができるようになっています。
ちょっとした遊び。ちょっとしたゲーム。
見方を変えればそれらは「学び」です。
それこそトランプの七並べだって「学び」にできます。