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教科横断型授業?その中にジグソー法を落とし込めるのか?[理科✖️技術]

教科横断型授業とは

教科横断型授業とは、教科や科目の枠にとらわれず、教材を展開する授業です。 理科と数学、時には社会科や家庭科など、組み合わせは様々。 例えば、アメリカのSF映画を教材にすれば、そこには”英語””自然科学”、あるいは”生命倫理”など、様々な要素を授業の中で考え、学ぶ場面を作ることができます。

ジグソー法とは

知識構成型ジグソー法とは、東京大学CoREFの三宅なほみ名誉教授によって提唱された学習方法です。教師から生徒に対する従来の一方通行の授業とは異なり、生徒同士の対話を重視する勉強方法です。生徒による主体的な学習であるアクティブラーニングの1メソッドとして位置づけられています。

教科横断型授業のメリット

児童生徒が、ある教科等の学びを他の教科等の学びで活用したり関連づけたりすることで、学びが深まったり、活用できることを実感できたりするような学びです。 

ジグソー法のメリット

知識構成型ジグソー法では、授業で情報の活用や吟味を行います。生徒同士で教え合う授業を展開し、その活動を通じて生徒は自らの言葉で学んだことを表現します。その過程で理解できていることとそうでないことが明瞭化するとともに、知識の表現法・活用法も学ぶことになります。知識構成型ジグソー法は、複雑化する社会の中で子どもたちが生きていけるよう、知識を血肉として身に付けられる方法として注目されるようになりました。

ジグソー法のやり方

ステップ❶:課題設定

まず、教師が課題を設定します。このとき、複数の知識を組み合わせて解決できるような課題を設定しなければなりません。

たとえば、国語の授業で5ページから成る物語を理解することを課題とする例が考えられます。この例を基に、次以降の流れも見ていきましょう。

ステップ❷:班分け

生徒を班に分けます。たとえば、クラスに30人の生徒がいるのなら5人組を6班作りましょう。この際、1班あたりの人数は設定した課題を解決するのに必要な人数とします。5ページから成る物語を学ぶ場合は、5人組であれば1ページずつ担当できるためちょうど良いでしょう。

ステップ❸:エキスパート活動

次は、班の中で担当する箇所が同じ生徒同士が集まり、その箇所についての理解を深めていきます。

5ページの物語を1班5人で理解するのであれば、1ページ目を担当する人のみ、2ページ目を担当する人のみといった風に新たにグループを作っていきます。そして、そのグループで該当ページを読み、理解を深めていきます。このように、自分の担当箇所への理解を深める活動をエキスパート活動と言います。

ステップ➍:ジグソー活動

ステップ❸で別れていた班員が、元の班に戻ってきます。そして、エキスパート活動を通じて学習した内容を、各班員が班の中でプレゼンします。

プレゼンが終わったら、課題の解決に取り組みます。それぞれの班員が持ち合った知識を組み合わせれば、教師が設定した課題に対してどのような解答を出せるのか、班員たちは話し合いながら正解を探っていきます。正解が出たら、それを各班がクラスの皆に向けて発表しましょう。

教科横断型授業にジグソー法を落とし込めて
わかった事

教科横断型授業にジグソー法を落とし込むことで、以下のメリットが見つかりました。

考える力が身に付く

従来の授業と異なり、知識構成型ジグソー法では考える力が身に付きます。担当箇所について自ら理解を深めるだけでなく、それを班に持ち帰って班員に対してプレゼンしなければならないからです。単に知識を取り込むだけでなく、それを吟味し、活用するところまでを含めて学習できるため、生きた知識が身に付くようになります。

授業への積極性が高まる

ただ漫然と話を聞くだけでは、やがて集中力が途切れてしまいます。これでは教師から伝達された知識の習得さえ危ぶまれるでしょう。しかし、教科横断型授業と知識構成型ジグソー法ではエキスパート活動やジグソー活動で必然的に生徒が自ら動くことになり、積極性が引き出されます。

協調性を養える

子どもたちは社会に出た後、さまざまな課題に立ち向かうことになります。そして、その多くは一人では解決できず、複数人で協力して取り組む必要があるでしょう。

従来の授業方法では、協調性を養える場面が極めて限定的でした。しかし、教科横断型授業と知識構成型ジグソー法ならば、協調性を養い複雑な課題に立ち向かう力を身に付けられました。

これからも、生徒がより学びやすい環境を作るため、京都キャンパス一同、精進して参ります。

今後ともよろしくお願い致します。

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