主体的な活動で学習を効果アップ!総合進学コースの選択授業!サイエンス・ラボ!
総合進学コースのコースコンセプトは、「オーダーメイドの時間割で自分自身をコーディネート。~確かな学力と可能性の拡大~」となっています。全部で約40種類の選択授業の中から自分のやりたいこと・頑張りたいこと・できることを見つけていき、その先の進路に向けてさまざまな可能性を探っていくコースです。
また、今年度から高校での探求学習が本格的にスタートしております。総合進学コースでも、生徒一人一人が主体的に活動できる選択授業を準備しております。今回は、選択授業の一つ【サイエンス・ラボ!】を紹介いたします。
総合進学コースの選択授業って?
総合進学コースでは、前期後期合わせて約40種類の選択授業を準備しております。なぜ、これだけの授業を準備するのか?それはクラーク生一人一人に合わせた個別最適な学びをサポートするためです!
総合進学コースには「自分が何をやりたいのかわからない・・・。」「好きなものは何となくあるけど、そのあとの進路・キャリアにどのように生かせばよいかわからない。」「目標って言われるけど、どんな目標を立てていけばいいかわからない。」などの悩みを持った生徒が多く入学してきます。そんな自分の「やりたいこと」「頑張りたいこと」「自分にできること」が見つけられていない生徒に、多くの選択肢の中から学習を選択し、自分の「やりたいこと」にフォーカスしていきます。次にそれが「自分にできること」なのかを確認していきます。その授業が「自分にできること」なら、さらに深めていき、「頑張りたいこと」に昇華させていきます。選択授業は前期後期で変更が可能ですので、前期挑戦してみたけどなかなか「自分にできること」にならない場合は、後期からまた新たな授業を選択し、自分の新たな可能性を見出しいきます。
前期後期で通年の授業もありますが、今回紹介するのは後期より開講いたしました授業「サイエンス・ラボ!」です。
主体的に学習に取り組むに
今回の「サイエンス・ラボ!」を開講しようと考えたきっかけは、生徒の「実験したいなぁ。」という言葉でした。化学や物理、生物の授業でもできる実験を行うことはありますが、授業の進行によって実施しない実験もあります。 化学基礎の授業の際に、「この実験はしたかったなぁ。」と教科書を見ながら話している生徒がいました。せっかく興味を引き出してくれている実験ですが、授業時間の関係で取り扱えないものを何とか関われる時間を作りたい!そこで理科実験中心の授業を構成しました。
サイエンス・ラボ!ってどんな授業?
「サイエンス・ラボ!」は、生徒主体の理科実験授業です。企画、構成から生徒が実施します。まずは、個人でやりたい実験を書き出します。その後、書き出した実験の中で内容が同じ3~4名程度のグループを構成します。このグループで実験の計画書を作成し、授業担当に提出します。この中から実験可能なものは採用し、実験を行います。 実験は、基本危険が伴わないものであり、実験準備が可能なものであれば採用しています。自分たちでやる実験ということもあり、実験準備から真剣に取り組んでいます!また、実験パートでは各グループが考えた実験を全体で行っていきます。実験中はみんな和気あいあいと行い、楽しく取り組んでいます。
取り扱った実験の一部を紹介!
「サイエンス・ラボ!」で採用した実験のいくつかを紹介します!
① 指示薬を作り、酸性・中性・アルカリ性(塩基性)を見極めよう!
この実験は、指示薬を自分たちで作成し液体の酸性・中性・アルカリ性を調べる実験でした。指示薬は紫キャベツから作成し、それぞれが液体について調べていきました。 身の回りの生活にあるものが、こういった実験に活用できることを知り、生徒たちも驚きのある実験だったようです。
② 過冷却を使ってみよう!
この実験は過冷却という現象を確認してみようという実験になります。過冷却とは、物質の状態が変化する温度になっても状態が変わらない現象のことを言います。この実験では、水は0℃で凍るということを確認しつつ、ある条件下では0℃以下になっても水は凍らないということを確認しました。また、実際に過冷却を使って、ものを凍らせる現象も確認しました。
今後の「サイエンス・ラボ!」
「サイエンス・ラボ!」のテーマは、自分発信のやってみたいことをやってみよう!となっています。そのため、今後も生徒からやってみたい観察や実験を中心に研究することの楽しさや研究から得られる便利さを活用することで、さらに人の生活が豊かになること実感してほしいと思います。 まだまだやってみたい実験がたくさんあるようですので、これからも楽しくやってみたいことに取り組んでいける授業を実施していきます!