21世紀に求められる力を育む
クラーク国際の教育
現代社会は、急速な技術革新やグローバル化により、ますます不確実性が高まっています。こうした環境下では、従来の教育方法だけでは解決できない課題が次々と表面化しています。21世紀の社会を生き抜くためには、生徒一人ひとりの多様なニーズに応えながら、急速に変化する社会に適応する力を養うことが重要です。特に、予測不能な21世紀においては、自ら考え、行動できる「自律的学習者」が求められます。
自律的学習者に導くクラークの教育
クラーク国際では、21世紀を生き抜く力を養うため、自律的な学習者の育成を目指しています。
生徒は、自ら目標を設定し、計画を立てて成長する力を身につけることで、21世紀を生き抜くための「自ら考え行動する力」を養います。
「教科指導」や「探究学習」を通じて、これらの力を育成するとともに、生徒一人ひとりに寄り添いながら、自律的な学びへと導く「生徒支援」を行っています。
クラーク国際の学びの相関図
「自律学習」と「協働学習」を軸にした「クラーク独自の学習サイクル」をもとに、生徒一人ひとりが主体的に学ぶ楽しさを実感しながら、深い知識や学力を身につける教科指導を行っています。生徒間で異なる視点や意見を共有して多角的な理解を得る学習方法や、動画教材を活用して個々の興味やレベルに応じた最適な学び方で学力を伸ばします。
クラーク独自の学習サイクル
主体的に学ぶ「自律学習」と、対話を通して学ぶ「協働学習」の学習サイクルを繰り返します。このサイクルにより、生徒は自ら学びを理解し、自己のペースで学びを進める力を養いながら、新たな知見やアイデアを得ることで、学習の質を向上させます。
学びを深く定着させる
「学習サイクル」
学びのコンテンツ
動画学習
有名予備校の選抜教員が作成した映像授業。中学の振り返りから、難関国公立私立大学対策といったレベルまで対応しています。自分のペースで繰り返し視聴できます。
知識構成型ジグソー法
各生徒が共通の課題に対し、違うテーマで分析。異なる視点や意見を共有することで、多角的な理解を得ることができます。
教科探究
教科への興味・関心と教科で得た知識を活用することを目的とした授業です。「教科×〇〇」といった教科と身近なテーマを掛け合わせ、実社会との接続を通し、教科を深く探究します。
複式学習
自分に合った学習レベルや学び方を選択する個別最適な学びを導入。異なる学習レベルの生徒たちが共に学ぶことで、それぞれが意義ある学びを実現できます。
3年間を通して学ぶ、クラーク国際独自の探究学習プログラムを通じて、「人間力・探究力・創造力」を育みます。社会のリアルな課題やグループワークを通してアイデアを創出する喜びを肌で感じながら実践的に学び、生徒一人ひとりが自らの興味に基づいた「問い」を形成し、探究活動に繋げます。
課題解決力を育む6ステップ
実社会で必要なスキルである「課題解決力」を育むことを軸とし、課題の発見と解決に必要な6ステップ「目標・立案・実行・分析・発見・評価」を自由に掛け合わせ、課題に応じたカリキュラムを設計します。
課題の発見と解決に必要な
「6ステップ]
1学年
スキルラーニング
「人間力・探究力・創造力」で構成されるクラーク国際が育成を目指す資質・能力「CLARK Key Competencies」について理解します。
キャリア探究Ⅰ
探究教材を活用して、探究の基礎的な学びを身につけます。グルーブごとに、企業が提示するMissionに挑み、アイデアを創出します。
2学年
キャリア探究Ⅱ
「社会課題への取り組み」「企業の課題解決」「地域創生・貢献」等の答えのない問いに向き合い、探究学習をより深く学びます。
3学年
キャリア探究Ⅲ
生徒自ら「問い」を立て、興味ある分野の課題に向き合います。最終的に大学入試にも活用できるように、ポートフォリオや論文等にまとめます。
生徒の可能性を最大限に引き出すためにコーチング担任が、生徒と一緒に学習プランニングを行います。同時に定期的にリフレクションを行い、生徒自身が客観的に自分の学習を振り返ることで、課題を明確にし、次のステップへ進みます。学びを深め、自己管理能力を高めながら、段階的に自律できるように導きます。
主体的な行動を促すリフレクション
生徒の主体的な活動である「リフレクション」を主軸に生徒支援のモデルを構築。生徒が自己分析して可視化することは、主体的に行動して目標を達成する原動力につながります。
夢や目標を達成するための
「成長サイクル」
身につけ方
リフレクション
週に一度、リフレクションシートを使って学びの振り返りと計画立案を行い、自分の学びと成長を客観的に整理します。このシートを基にコーチングを実施します。
コーチング
生徒の学習や活動を支えるために教員が伴走し、学習計画や探究学習で取り組む「問い」等を一緒に考え、進度を確認します。月1〜2回程度実施します。
コンテンツ
ジブデザシート
3年間の学習や探究の成果をポートフォリオシート「ジブデザシート」に記録し、自分自身の学びの成果や探究学習の取り組みを進路実現に活かし、将来に繋げます。
成果をアウトプットする場所「CLARK AWARDS」
「CLARK AWARDS」は、クラーク国際での学びを通じて培った知識や探究の成果、独自のアイデアを1年間かけて磨き上げ、その集大成を発表する場です。プレゼンターは全国の生徒から複数回の選考を経て選出され、代表としてステージで発表を行います。
この大会に挑戦することで、クラーク国際のスケールメリットを活かし、全国規模で競い合う経験は、生徒の自信に繋がることはもちろん、互いに刺激を受けながら新たな発見や研究の発展につなげることができます。また、ステージで発表することが「ゴール」ではなく、企業や大学、地域とのネットワークを広げるきっかけにもなり、次なるアクションへとつなげる「スタート」にもなります。
出場した生徒の紹介
探究部門 最優秀賞(2023年度)
自ら開発した実験教材で、
子供たちを理科好きにさせたい!
実験教材開発プロジェクトを立ち上げる
上田 廉さん
▼上田さんの活動について
小学生向けの実験ワークショップでボランティア活動に参加した経験から、上田さんは「子供たちにもっと実験を身近に感じてもらい」「科学の面白さを伝えたい」と考え、実験教材開発プロジェクトを立ち上げました。彼が目指すのは、誰でも実験を楽しめる環境を作ることです。
その一環として、「マイクロスケール実験キット」を開発しました。このキットは、簡単な実験器具を使ってどこでも実験を実施できるよう設計されており、身近な調味料や洗剤のpHを調べる実験が可能です。また、少量の試薬で反応がわかるため、環境にも優しいという特徴もあります。さらに、実験結果は専用SNSにアップロードし、全国からフィードバックを得られる仕組みを整え、この実験キットの可能性を広げました。
その後、学会発表にも参加してプロジェクトをブラッシュアップしました。これらの取り組みを通じて、上田さんは教育が未発達な地域や理科離れが進む地域での教育改善に貢献したいと考え、自らフリースクールや学童保育で実験キットの実演ボランティアを展開しています。
上田さんは、理科の楽しさを広めるために、これからも新しい教材開発や教育支援に取り組んでいくことを目指しています。
探究部門 視聴者投票部門1位
(2023年度)
恐竜研究者になり、
人と自然が共生できる未来を探究!
恐竜研究者の視点で探る自然共生の未来
伊藤 凛紀さん
▼伊藤さんの活動について
恐竜研究者になる夢を持っている伊藤さんは、クラーク国際に入学後、恐竜同好会を立ち上げ、化石調査に取り組むなど、恐竜研究に情熱を注いできました。
伊藤さんは、文部科学省の「トビタテ!留学JAPAN」の奨学金を利用してカナダへ留学し、世界最大の恐竜博物館であるロイヤル・ティレル博物館や現地の古生物学会で専門的な知識を深めました。また、教授や研究者との交流を通じて、ラプトルの牙やハドロサウルスの背骨などの化石を50以上発見しました。さらに自ら行動し、カルガリー大学の古生物学者であるダーラ・ゼレニツキー博士と面会し、ロイヤル・ティレル博物館のバックヤードを見学するなど、貴重な経験を積みました。「恐竜への熱い心」を持ってこのように主体的に行動し、専門的な知識と経験を得ると同時に、恐竜研究者との人脈を築きました。
伊藤さんは、恐竜研究を通じて生物多様性と自然との共存について探究し続け、地球と共に生きていくためのヒントを探る夢を実現するために、今後も学び続けていきます。