未来へ伝える防災の記憶、広島豪雨災害から学ぶ
広島キャンパス、2年生の全日型コースでは「キャリア探究Ⅱ」の授業で、広島豪雨災害から10年を迎える今年、「時間の経過とともに薄れていく記憶の伝承」をテーマに学びを深めています。この授業は、広島大学の匹田篤准教授とゼミ生たちの協力を得て実施。生徒たちが未来へ伝える担い手となるべく、効果的な防災メッセージの発信方法を模索する連続15回に渡る探究学習です。
2014年8月に発生した広島豪雨災害についての学びを深めるため、生徒たちは広島市豪雨災害伝承館を訪問。館長の高岡さんから自身の被災した経験や学んだことを聞くことで、防災意識をどう広めるかを考えました。
広島豪雨災害(2014年)について
2014年8月20日、広島市で発生した集中豪雨により、土砂災害や洪水が起きました。特に安佐南区と安佐北区が被害を受け、死者77名、住宅全壊179棟などの甚大な被害をもたらしました。災害の原因は短時間での大量降雨によるもので、広島の地形が被害を拡大させました。
広島市豪雨災害伝承館の訪問後、「どうすれば防災意識を持ってもらうことができるか?」をテーマにした3コマ漫画の作成に取り組みました。生徒たちは、3コマ漫画を使って未来の自分や10年後の高校生に響くメッセージを作成することに挑戦。視覚的に訴える漫画形式を通じて、どのように伝えれば相手の心に届くのかを試行錯誤し、絵コンテを作成しました。
また、作成したコンテンツを他のグループと共有し、フィードバックの場を設けることで、考え方や表現方法を磨き上げていきました。
今後の授業について
今後の授業では、現在作成している絵コンテを基に、3コマ漫画の完成を目指していきます。完成した漫画は広島市豪雨災害伝承館のスタッフにも見てもらい、フィードバックを受けながら、さらに質の高い作品を作成していきます。最終的には、文化祭やクラーク国際最大の探究学習の成果発表の場である「クラークアワード」で展示する予定です。