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「第2回 高校生環境サミット2025」開催。日米高校生が海洋保護に向けた提言を発表。

目次

「第2回 高校生環境サミット2025」。日米の高校生が絆を深める。

2025年1月21日(火)「第2回 高校生環境サミット2025」を開催

2025年1月21日(火)、北海道のライフォート札幌で「第2回 高校生環境サミット2025」が開催されました。このイベントには、クラーク国際、北海道内の公私立高校、そして米国ハワイ州の高校から30名の生徒が参加。海洋環境問題をテーマに英語で議論し、未来に向けた具体的なアクションプランを提案しました。このサミットは、ハワイ州から来日した高校生とクラーク国際の生徒たちが交流する「北海道スノーキャンプ」の一環として、昨年度からハワイ日米協会と連携して昨年度より実施、2034年まで10年間の継続を目指すものです。

「第2回 高校生環境サミット2025」の様子

冒頭、吉田校長は「環境問題は個人の行動と密接に関わる。このサミットが学びの場となり、未来の行動につながることを期待します」と挨拶しました。

来賓のあいさつでは、北海道の濱坂真一副知事、北海道教育委員会の中島俊明教育長、環境省北海道地方環境事務所の山本麻衣所長が代表として登壇。濱坂副知事は「北海道とハワイの共通点を活かし、行動に結びつけてほしい」と述べました。

北海道庁副知事の濱坂様
環境省北海道地方環境事務所所長の山本様

講演では、海洋研究開発機構(JAMSTEC)の本多牧生博士が、二酸化炭素の吸収メカニズムや海洋環境の重要性について解説。

続くグループワークでは、日米での混合チームが海洋環境問題の解決策を話し合い、生徒たちの創造的な提案が発表されました。

海洋研究開発機構(JAMSTEC)の本多博士の講演
グループワークの様子

生徒たちの提言内容

プレゼンテーションの様子

エコ教育の推進

将来世代の意識改革を目指し、子供向けのワークショップで、再利用可能な素材を使ったものづくりやエコフレンドリーな生活スタイルの体験を提案。これにより、幼少期から環境保護の重要性を学べる場を提供するとしました。

デジタル技術を活用した取り組み

「電力消費と環境保護」をテーマにしたアプリゲームを開発する案が話題となりました。プレイヤーはゲーム内で電力消費を最適化しながらエコ活動を行い、その成果を実生活でも適用できる設計にするという発表がありました。

地域ごとの海洋生態系保護イベント

日本ではカニ、ハワイではサンゴを保護するイベントを同時開催し、互いの地域資源の重要性を再認識する活動を提案しました。これにより、地域住民が自らの環境への影響を実感し、積極的に保護活動に参加する契機を作ることを目指します。

二酸化炭素排出量を「見える化」するアプリ開発

車の相乗りや公共交通機関の利用で削減できる二酸化炭素の量を表示するアプリを提案し、実際の行動に結びつけるアイデアを披露しました。この提言は最も影響力のある発表として特別表彰を受けました。

海洋プラスチック問題への対策

生徒たちは、生分解性プラスチックの使用促進や、海岸清掃活動を定期的に行うことを提案しました。特に、地域住民や観光客を巻き込んだ「海洋クリーンデー」を定めることで、地域全体で海洋保護の意識を高める計画を発表しました。

特に注目を集めた提案として、行動による二酸化炭素削減量を可視化するアプリの開発案が、最も影響力のある発表として特別表彰を受けました。このほか、プラスチック問題や生物保護に関連した斬新なアイデアが発表されるなど、未来を見据えた多彩な提言が披露されました。

プレゼンテーションの様子
プレゼンテーションの様子

サミット翌日の22日、23日の2日間は、札幌市内のスキー場でスノーボードを実施しました。生徒たちは北海道の自然や文化に触れながら交流を深めました。

この一連の取り組みを通じて、環境問題に対する国際的な視野が育まれました。来年開催予定の「第3回 高校生環境サミット2026」では、さらに持続可能な未来に向けた新たな提言が生まれることが期待されます。

グループワークの様子
グループワークの様子

またこの様子は下記メディアに取り上げていただきました。また北海道庁のHPにも掲載される予定なので、ぜひご覧ください。


・北海道文化放送(UHB)

・北海道通信社:1月24日(金)新聞掲載

・北海道新聞社:2月発刊の新聞掲載予定

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