昨年の春高バレー北海道女王・札幌大谷に惜敗も、秋の飛躍へ手応え十分!
令和4年度全国高校総合体育大会(インターハイ)バレーボール競技大会北海道予選会のブロック決勝トーナメント戦が6月16日、北海道・北見市立体育センターほかで行われました。クラーク国際の女子バレーボール部(深川キャンパス)は、2−0(25−19、25−22)のストレートで天塩高校を下して2回戦に進出。昨季の春高バレーに北海道チャンピオンとして出場した札幌大谷高校に、第2セット中盤で2点差に迫る粘りを見せましたが、0−2(18−25、17−25)で敗れ、初の全国大会出場はなりませんでした。
平均身長で約4センチ高いエリート集団に、クラーク国際が食らいつきました。ネットの上から打ち下ろされる強いスパイクは、全員がコートをはうように低く飛びつき、拾いました。セッターの岡本もえ(1年)につなぎ、エース加藤綸菜(2年)、そして久保花音主将(2年)がフィニッシュ。2人のアタッカーは、力任せに打ち込まず、普段よりも低いライナーを打ち、相手の高いブロック(腕)に当ててコートの外に出すことを、最後まで狙い続けました。第1セットは一時3点差、第2セットは2点差まで詰め寄り、女王を慌てさせました。「挑戦する気持ちも、雰囲気も、全員が最高に盛り上がって試合に臨みました。負けましたし、課題も出ましたが、『次はやれる!』という自信もつきました」と加藤。敗戦にも全員が前を向き、涙はありませんでした。
全国大会出場30度以上を誇る名将・掛屋忠義監督にとっては、感慨深い対戦でした。札幌大谷高校は前任校であり、指揮官としての全国大会出場実績の大半が、このチームで挙げたもの。現在、深川の寮でクラーク国際の選手たちと一緒に生活する澤崎里花子コーチは、札幌大谷高校時代の教え子です。試合前、澤崎コーチは「私の母校を倒してほしい」と選手たちに伝えました。指揮官は試合中、いつもよりコートの近くに立ち、指示を送り続けました。掛屋監督は「結果は残念ですが、今彼女たちができる最高の試合をしたと思います。体格や身体能力は確かに相手が上回っていましたが、気持ちや一つ一つのプレーの質は、互角以上でした。秋(春高バレー予選)には、チーム力で結果も(札幌大谷高校を)上回れるよう、また頑張ります」と、就任4年目で初の古巣との公式戦での対戦を振り返りました。
久保主将は試合後、清々しい表情で「今日のスパイクの出来は50%ぐらい。体の使い方をおぼえて、80%、90%ぐらいの状態で打てるようになって、相手の2枚ブロックを打ち抜きます。秋の春高バレーは、全国大会に出ます!」と力強く話してくれました。
夏を越えたころ、またひと回り大きくなった彼女たちに出会えます!引き続き応援をお願いします!