6年ぶり夏の甲子園へ、6大会連続6回目の北北海道大会進出!
第104回全国高等学校野球選手権大会北北海道大会空知支部予選Aブロック代表決定戦が7月3日、北海道・岩見沢市営球場で行われました。クラーク国際が9―0の7回コールドで滝川高校を下し、7月14日開幕の北北海道大会に駒を進めました。センバツ甲子園での好投が記憶に新しいMAX148㌔の右腕・辻田旭輝(あさひ)投手(3年)が投打に大活躍。左ひざ疲労骨折からの完全復帰を印象付けました。
センバツ甲子園で苦しんだ九州国際大学付属高校(福岡)の香西一希投手(3年)のように緩いボールで勝負する相手投手に手を焼いたクラーク国際。その中で、辻田投手は最初から最後まで元気でした。2回表1死二塁では、緩い直球をぎりぎりまで引きつけ、バットの先でとらえました。打球はレフト線に落ち、二塁走者の山中麟翔(りんと)左翼手(3年)が先制のホームを踏みました。そのまま1―0で迎えた6回表1死一、三塁。今度はカーブをジャストミートし、必死に飛びつくレフトの頭の上を越えるタイムリー二塁打で2点を追加しました。辻田投手の自分のピッチングを助けるバッティングで勢いに乗ったチームは、この回だけで8安打8点。空知支部予選2試合で5打数5安打と大活躍の辻田投手は「最初の打席のタイムリーは(バットの)先っぽです。でもチームに火をつけられた二塁打は良かった」と、会心の表情でした。
投げては3回まで3人ずつで抑えるパーフェクトピッチングを披露。4回裏1死の場面で相手打者の打った弱いゴロが一、二塁間の真ん中を抜ける不運はありましたが、自慢のストレートをきっちりコースに決めながら、5回1安打7奪三振と、ほぼ完璧な内容でした。「前回が40%で、今回は60%。今日は低めにコントロールできましたが、高めのボールをバットに当てられました。(センバツ)甲子園の時のように高めで空振りが取れるよう、北北海道大会までに調整します」と、この日の投球を振り返りました。
空知支部予選2試合は、左腕の山中投手、右横手の新岡歩輝(あゆき、2年)投手、辻田投手の3人が投げ、エラーがらみの1失点のみで自責点は0でした。佐々木啓司監督は「山中、新岡は安定感がある。辻田は戦闘態勢。スイッチが入ったね」と、怪我からの完全復帰を果たした辻田の投球をベタ褒めしていました。「2016年以来6年ぶりの夏の甲子園」、「チーム初の春夏連続甲子園出場」「全国大会・甲子園初勝利」「佐々木啓司監督の3元号(昭和・平成・令和)甲子園勝利」へ。いよいよ7月14日、暑くて、熱い、北北海道の大勝負が、旭川で幕を開けます。
2022年夏の甲子園ロードをひた走るクラーク国際ナインに、引き続き声援をお願いします!
【第104回全国高等学校野球選手権大会北北海道大会空知支部予選Aブロック代表決定戦】
クラーク国際 0100080=9
滝川高校 0000000=0
【バッテリー】
辻田、新岡歩ー麻原
【二塁打】
辻田、麻原(6回)
【次の大会】
第104回全国高等学校野球選手権大会北北海道大会
日程:7月14〜17、23・24日
会場:旭川スタルヒン球場
※雨天順延
※組み合わせ抽選会は7月7日